★ここにあげました処方、分類方法等は一例にすぎません。
実際には、個々の複合体質により、処方が決定されます。詳しくはご相談下さい。

  • ストレスタイプ

    【症状】
    ストレスによる胃腸障害で胃脹、腹脹、胃痛などが起こり易い。又、自律神経失調症などに伴って起こる事もある。胃酸逆流や神経性胃炎、胃・十二指腸潰瘍など胃症状に限って症状の現れる人とイライラ、のぼせ、肩こりなど自律神経失調症状を伴う人とがある。

    処方 鑑別ポイント
    加味逍遙散 イライラ、不眠など多くの訴え、寒熱交錯
    開気丸 腹部膨満感、吐気、悪心
    壮胃 腹痛を伴う胃炎、胃酸過多
  • 過食、急性胃腸炎

    【症状】
    ストレスや過食などで胃腸障害が起こり、胃腸に痰湿が生じ、胃酸過多症状が見られる。湿熱による胃炎、胆のう炎、慢性膵炎などに加え、不眠などの精神症状がある人と、寒湿による胃腸障害により吐気、嘔吐、下痢、腹痛など急性胃腸炎様症状を現す場合がある。

    処方 鑑別ポイント
    温胆湯 不眠、神経症、胃腸症状
    勝湿顆粒 夏の感冒暑さによる胃腸症状、
    食欲不振、下痢、全身倦怠
  • 胃腸虚弱タイプ

    【症状】
    胃腸虚弱、食欲不振(つかえ、もたれ)、倦怠感があり疲れやすい人で、胃腸の消化機能低下により、胃腸筋力低下(胃下垂、脱肛)、軟便、下痢の症状があり、精神症状を伴う人もいる。

    処方 鑑別ポイント
    健胃顆粒 胃アトニー、食欲不振、 悪心、軟便
    補中丸 胃下垂、脱肛、手足倦怠
    心脾顆粒 全身倦怠感、不眠、健忘、貧血
  • 悪心、嘔吐、胃痛

    【症状】
    (痛みあり)
    →胸脇苦満と腹痛を伴う。胃酸過多、吐気あり。
    (痛みなし)
    →みぞおちのつかえがあり、ムカムカ、吐気があって食欲低下が見られる。便は軟便気味。

    処方 鑑別ポイント
    壮胃 胆のう炎、十二指腸潰瘍、
    胃潰瘍、胆石などの腹痛
    半夏潟心湯 みぞおちがつかえ、時に悪心、嘔吐、食欲不振で腹が鳴って軟便又は下痢傾向ある