★ここにあげました処方、分類方法等は一例にすぎません。
実際には、個々の複合体質により、処方が決定されます。詳しくはご相談下さい。

  • 虚証

    【症状】
    虚弱体質で血色の悪い貧血症で疲れ易い人。不眠症、精神不安でイライラ、のぼせ、ほてり、胸苦しさの症状のある人。健忘症状も見られる。元気不足によって、心の働きが弱まり、不安感や細かいことが気になって寝つきが悪く、怖い夢をよく見る。少し動くと動悸がし、疲れ易くなる。

    処方 鑑別ポイント
    心脾顆粒 全身倦怠感、不眠、イライラ、神経症状、食欲不振
  • 湿熱証

    【症状】
    日頃より脾胃(消化器)の働きの悪い人、又、水分の摂り過ぎ、酒の飲みすぎが長期に続くと、体内で湿邪となり、精神活動に影響を与え、イライラ、不眠、憂鬱感、不安感などの症状が現れる。胸苦しさから悪夢を見る事もある。鎮静、安眠作用と共に、湿邪を取り除き、胃腸をしっかりさせる。

    処方 鑑別ポイント
    温胆湯 舌苔黄賦、体力はある
  • 腎虚症(心腎不交)

    【症状】
    更年期による腎虚により、下肢、腰部の虚弱から腎の老化が進み、心熱を冷やす事が出来ず、イライラや不眠症、肩凝り等ののぼせ症状が出る。動悸、息切れ、不安感、手足のほてり、口渇などの陰虚症状から来る不眠や寝つきの悪さがある。

    処方 鑑別ポイント
    天王補心丹 顔面紅潮、口内炎、舌炎、耳鳴り、頭のふらつき、
    口が渇くがあまり水分ほしくない
  • 気滞証

    【症状】
    ストレスや精神的な刺激で起こる不眠、緊張や興奮で眠れない。寝つきが悪い。頭痛、頭重、口が苦い、イライラなどの症状がある。ストレスによる気のめぐりが悪く、不眠を訴える人が多い。腹部の張り、ガスが溜まる、動悸などを感じる。

    処方 鑑別ポイント
    加味逍遙散 イライラ、寒熱症、不眠、
    生理不順、色々な訴えが多い
    柴胡加竜骨牡蛎湯 胸脇苦満、ヒステリー、動悸(臍上)、心悸亢進、
    不眠、抑うつ、高血圧症