★ここにあげました処方、分類方法等は一例にすぎません。
実際には、個々の複合体質により、処方が決定されます。詳しくはご相談下さい。

  • 臓毒症、食毒

    【症状】
    脂肪太り、中年肥りの体毒の為、便秘がちとなり、高血圧の症状(肩凝り、のぼせ、動悸)を伴い、蕁麻疹や湿疹が出来やすい体質。卒中体質、糖尿病。

    処方 鑑別ポイント
    防風通聖散 肥満気味、便秘、のぼせ、湿疹
  • 気滞証

    【症状】
    体力があり筋肉質でガッチリした体格、便秘気味で、みぞおち部が張って苦しく、のぼせて肩凝り、耳鳴りなどを伴うもので、胆石症、肝機能障害、高血圧症、脳溢血、蕁麻疹、胃酸過多症、悪心、嘔吐、急性胃腸炎、痔疾などの症状があり、イライラ、精神症状も見られる。ノイローゼ、不眠症にもなり易い。

    処方 鑑別ポイント
    大柴胡湯、扁鵲 臍から上の緊張、みそおちの張り
    むかつき、嘔吐
  • 湿熱症

    【症状】
    比較的体力があり、下腹部の筋肉が緊張し、排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ等がある人。肝経の湿熱で、口苦、脇痛、目の充血等が見られ、イライラする。脾胃に湿と熱が貯まれば、不眠症状とともに、水毒により肥満気味となる。

    処方 鑑別ポイント
    瀉火利湿顆粒 下腹部の緊張、圧痛、
    目の充血、口苦、小便難渋、
    前立腺炎
    温胆湯 不眠症、精神症状、うつ症
  • 瘀血証

    【症状】
    顔色がくすみ、シミやソバカスが増え傷跡などが消えにくくなる。唇が紫色っぽい。眼の下に隈ができ易く、肩凝りや腰痛がある。アルコールやタバコ、油物の過食により、血液が汚れ、微小循環障害や血流障害が生じ、その為、色々な生活習慣病を生じます。動悸、痛み、腫瘍などの症状もお血が関与している場合が多い症状です。

    処方 鑑別ポイント
    血府逐お丸
    桃核承気湯
    生理不順、生理痛
    冠元顆粒 肩こり、頭痛
    恵賜 冷えのぼせ、シミ、ソバカス
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪症候群の事です。中高年の男性は2人に1人、女性は5人に1人が対象と言われています。内臓に脂肪がつきすぎると血液の変化、血行障害等によりホルモン分泌バランスが崩れ、高血圧、高血糖、高脂血症を引き起こし心臓病や脳卒中、脳梗塞等の生活習慣病を引き起こします。この予防に、漢方の九味半夏湯加減方が体質に関係なくより効果が出ています。
(虚弱体質の人よりも、中等度以上の体力の人によく効きます)